『From the New World』(新世界より)は、ドヴォルザークがアメリカに滞在した時期に作曲した交響曲第9番として知られています。 私は学生の頃から、その美しい旋律を何度も耳にしてきました。 作曲されたのは1890年代の19世紀末です。 新世界とは、まさに20世紀に向かおうとしている新しい国家、アメリカ合衆国のことです。
さて「希望に満ちた新世界」=「20世紀のアメリカ合衆国」の経済圏に組み入れられながら、第二次世界大戦後の日本は歩んできました。 サカエトレーディングが設立された1959年(昭和34年)は、日本が「繁栄」という言葉にふさわしい経済力を加速度的につけていく時でもありました。
サカエトレーディングの20世紀は、国家の勢いに背中を押され成長し続けた時代でした。 そして21世紀に入り、すでに5分の1が過ぎました。 現在、国際秩序は大きく変化しつつあり、世界の国々に政治の混沌と経済の凋落を見るようになりました。 この新たな世紀は、ドヴォルザークの交響曲のように雄大で情緒に富んだ時代とは異なるということがはっきりしてきました。
創業以来サカエトレーディングは、「日本という国家と、人々に貢献していく企業となる」という大きな命題をもっています。 本業である貿易で続けてきた「海外の企業と日本の企業、そして人と人の架け橋となる」を第一義にすることに変わりはありません。 取引相手には常に敬愛の念を持ち、相互に尊敬しあう関係を維持し、共に発展できる関係こそが会社を存続させる基盤と考えております。 さらに通信手段、機器など、我々を取り巻く環境の今世紀の大変化にも即応できる知識と力を持つ会社であり続けたいと思っております。
代表取締役 花崎 絹子
前社長の花崎良平が1959年(昭和34年)12月8日 名古屋の現在の住所に設立し現在に至る。当初は工業ミシンとその部品を香港を中心とした東南アジアに輸出していた。その後鋳物製のコンロを中近東諸国に輸出する業務を開拓した。ミシン関連の事業は1974年の香港サカエ貿易設立、1980年のサカエシンガポールの設立へ発展していった。さらに、1990年にはマレーシアにハナザキトレーディングを設立した。
取り扱い商品は縫製関連の機械のみならず、刺繍糸、フュージングプレス機用テフロンベルトと範囲を拡大している。コンロの事業は、LPG関連機器の取り扱いへと発展し、現在では中国南部を中心に取り扱い地域の拡大化を図っている。
1959年のサカエトレーディング本社設立以来、主力商品は香港のミシン問屋へ輸出する日本製工業用ミシン針でした。 当時の香港は、アメリカ向けのアパレル製品の製造・輸出が好調になり始めた頃で、時代はまさに香港アパレル業界の夜明けでした。 発展を続ける香港でのビジネスに対応すべく、取扱商品の拡大の目的で香港支店は設立されました。